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終活

デスカフェ?

2017.10.04

欧米では死について気軽に話し合うことができる「デスカフェ」というものが流行しているらしいです。始まりは約10年前、死にまつわる研究をしていたスイスの学者バーナード・クレッタズさんが妻の死をきっかけに「死」を気軽に話し合う会を開いたそうです。今では世界約30カ国で開催されており、日本でも東京・大阪・京都・神戸などでデスカフェが催されているようです。話の内容としては「死ぬことに対する漠然とした不安がある」「身近な人の死を受け入れることができない」「死ぬまでに○○をやっておきたい」など様々です。
一見、「場の雰囲気は重そうだな」と思ったのですが、実際はそうでもないみたいです。紅茶を嗜んでいる様子や笑顔で語り合う様子が見てとれます。そういった様子、どちらかと言えば場の空気が軽いのは「死」がテーマの会だからではないかと思います。例えば友達と遊んでいるときに急に「死についてどう思う?」なんて言った日には危ない奴というレッテルを貼られてしまうかもしれません。しかし「今日は死について語り合いましょう」と言われれば、普段はタブー視されている死の話も日常会話のように行えるのだと思います。
生まれてきた以上人間はいつか死んでしまいます。出会うということが別れの前兆のように、それは必然です。今までは「縁起でもない」と、その事実から目を逸らすことが言わば常識だったのかもしれませんが、良い意味でその常識が変わりつつあるのかなと思います。終活然り。こうした催しを開くことによって不安や悩みが解決するとは思いませんが、少なくとも心に溜め込んでいたものを吐き出せる場としてデスカフェはとても大事なものだと私は思います。私も機会を見て参加してみます。

デスカフェ?