政府は年金の支給開始年齢を75歳に引き上げることを検討しているようです。
年金や介護保険、医療保険などの社会保険の財源が枯渇していることを考えれば、その狙いは分かります。ただ、年金の支給開始年齢を引き上げることによって様々な問題が起こってきます。

例えばマイホームを持っている人は定年時の退職金と貯蓄の一部をローンに充て一括返済するケースが多いようです。その後は支給される年金と残りの貯蓄を切り崩しながら老後の生活を送っていく。しかし年金の支給開始年齢が75歳になると定年後の約10年は自分のお金で生活しなければなりません。この10年間に必要なお金は約2600万円だと言われています。
貯蓄を削り生活費に充てるのか、再雇用やアルバイトで生活費を稼ぐのか、高齢者を巡る社会の状況は日に日に厳しいものになっています。

今一度自らの生活を見直してみて、今後のライフプランを考えることが必要です。