母の愛のように自立を支援
2017.01.21
昨年、クリスマスの 夜、父が亡くなりました。「絶対、入院はいや!治療のための検査もしたくない!家で自分の布団で最期まで過ごしたい」というのが父の願い。その願い通り、家族に見守られ父の最期は静かで穏やかで幸せそうでした。
私は仕事柄、家族を待ち続けながら亡くなる人を何人も看てきました。誰でも病院や施設で死にたくないんです。住み慣れた我が家で、愛する家族に見守 られながら、最期の時を迎えたいのです。
だから、父を在宅で看取った後、決意したのです。一人でも多くの人に住み慣れた我が家で最期まで、楽しく安心して暮らしてもらいたい!と...。
そして、ことし7月1日、(株)「居宅支援事業所 ケアサポートセンターまりあ」を立ち上げました。年の看護師としての経験と医療と福祉を結び、在宅で安心して暮らしていただくために、私の残りの人生を捧げようと思いました。
会社の名は「maria」。会社の理念は「母の愛のようにあなたを守り自立を支援します」です。それと同時に一番身近で介護してくれる介護士さんの社会的地位を上げるための取り組みもmariaは行っています。本当に介護士さんの仕事は肉体労働、精神労働、感情労働でもあります。自分の感情をコントロールしながら、相手の感情を受けとる大変な仕事。そんな介護士さんの社会的地位を上げなければ日本の介護はダメになると思います。
だから、県の事業を通して、あるいは、介護施設さんに出向いて、福祉学校で医療的ケアや一次救命、接遇など講演させていただいています。
ご利用者様にとって、ご家族様とって、ご利用者様を一番身近で介護される介護士さんにとって、母の様な存在でありたい!とmariaに込めました。
父が臨終を迎えた後、ゲートハウスさんを選んだのは、全くの偶然でした。家族、特に母を労いながら、父のエピソードをさりげなく本当に自然に聞いてくれ、葬儀の時には、父が年近く営んだ父が大好きだった店の写真を飾ってくれたのです。そのお心遣いに感謝の気持ちでいっぱいになりました。
父が結んでくれたご縁に愛と感謝込めて筆を取りました。
ありがとうございました。