施設名の由来、蓬莱岩がある和歌浦の海岸に寄せる波のように、「特別養護老人ホームほうらい苑」は、穏やかでその人らしい暮らしができるよう、美しく配慮の行き届いた環境作りをしています。

特別養護老人ホームで大切にしているのは「ユニットケア」。10人程度のグループごとに個室と居間、キッチンを備えた空間が確保されているため、人とのつながりを感じながら自分らしい生活を送ることができます。利用者様は思い思いのリズムで個室を出ては、食事やおしゃべり、テレビなどを楽しみます。スタッフは、居間にあるミニデスクで、くつろぐ利用者さまを見守りながら事務仕事をこなします。
個室は、クローゼットを設けていないため、レイアウトは自由自在。利用者さま愛用のタンスやテーブルなどで、家庭での暮らしを再現しやすくなっています。オーシャンビュータイプの部屋もあります。

個室でナースコールを押すと、作動し始めた部屋のカメラが、利用者さまの状況を即座にスタッフのスマートフォンに伝えます。コールが重複した際には、画像から緊急性を見極めて対応します。
ほうらい苑はスタッフの研修や働きやすさも重視。介護のプロの視点を定期的に指導し、専門職員の配置、地域採用にも力を入れています。

スタッフ休憩室がオープンキッチンに改装されたことで、提供する料理の研究が可能になりました。そしゃくが困難な方も、おいしく安全に食べられる「オリジナルソフト食」はメニューも豊富です。休憩室でお誕生祝いなど、家族水入らずのパーテーィーも開けます。

誕生して10年の経過を思わせないほど美しい施設内は、掃除専門スタッフの手によるもの。マリーナシティの花火を一望できるテラス付きの５、６階はデイサービスとショートステイのフロアとなっており、明るいスタッフが、趣向を凝らしたレクリーションで盛り上げます。

西村佳寿美理事長は、笑顔の素敵な職員や施設内の書道・華道教室、アロマコーナー、出張デパートなどの施設の魅力を、広報誌「弘愛」で紹介しています。旅先で宿泊したホテルで自らが喜びを感じたサービスを積極的に取り入れるという西村理事長は、「利用者さまは私たちの家族であり、真心を込めた介護サービスに努めております」と話しています。