和歌山市府中で、住宅型有料老人ホーム・デイサービス・ホームヘルパーサービスを運営している(株)やすらぎ。
やすらぎが運営する施設は、家庭的な雰囲気にあふれています。
約20人いる30～70代のスタッフたちは、施設内の夫婦部屋で暮らす利用者様を「お父ちゃん、お母ちゃん」と呼び、まるで大きな家族が一緒に暮らしているようににぎやかです。

建物は木造平屋１階建てが２棟の他、新築のＡ、Ｂ棟があり、個室は全部で17室（内１室は夫婦部屋）。各部屋に収納・エアコン・テレビ・洗面があります。入居者様、デイサービスの利用者様が交流し、ゲームや歌などを楽しむデイルームは３室あり、壁面は季節感を表す作品で明るく演出されています。

夏らしい花火やみこし、干支などを表現した作品は、和田早苗所長やスタッフの皆さんが、利用者様全員が製作に関わることに心配りしたもの。約20年にわたる幼稚園教諭の経験を生かして、歌の時間にはキーボードでの伴奏も務めたりします。「輪唱したり、ハーモニーを合わせたりして合唱団ができるぐらい上手ですよ」。と和田さん。

利用者様からの満足度が高いのは、ゆっくりとリラックスできる個浴のお風呂。浴室には椅子に座ったまま浴槽に入れる、機械浴を備えています。

身内の介護の経験も豊富なスタッフの皆さんは、しっかりと食べることや五感を大切にすることを重視。低栄養が体にひき起こすさまざまなトラブルを回避しようと、食事前には必ず口腔体操や指の運動を行うよう、声を掛けています。舌をしっかりと動かすことで誤嚥が少なくなり、お箸を持ち、食事を自在にできることで食が進みます。

季節感は、食事や外出で存分に味わえるよう配慮され、調理師免許を持つスタッフが旬の食材で腕を振るう食事は利用者様の大きな楽しみとなっています。春は施設周辺で咲き誇る桜の花見、ポカポカ陽気の冬には浜辺を散歩するなど、外出の機会を多く設け、年頭の初詣はできる限り全員が参加するよう心掛けています。

生活相談員を含むスタッフの皆さんは、利用者様から「話を聞いて」と言われると、相談室でじっくりと耳を傾けます。「話をしっかりと聞くことで信頼関係ができます」と、日々笑顔を絶やさず利用者様の穏やかな暮らしを、きめ細やかにサポートしています。